代表者挨拶

一般愛好者の発想

私は月数回、囲碁将棋センターに通う、普通より少し熱心な愛好者でした。

出かけなくても相手が見つかるようになれば、自分も楽しめるし、多くの愛好者にも喜んでいただけるだろうと、パケット料金制のネット碁会所を作ることになりました。

  • 相手を組み合わせることに責任を持つこと
  • 費用は当時の一般的な金額より格段に安い月1000円で、それ以上はいただかないこと

という2つを柱に、自分なら楽しいと思える仕組みを作りました。

幸い一般愛好者のフィーリングと合致したようで好評を得られました。

そして、宣伝力は乏しい中、会員さまのクチコミ・紹介により、「将碁友の会」として奇跡的に定着させていただき、すでに20年が経ちました。

現役、若年層がいない

毎日対局してくださる会員さんの様子やお便りを拝見して、素晴らしい対局場を作ることができたと思いました。

これほど喜んでいただけるなら、囲碁をする人はきっと増えるだろうなどと、囲碁界の事情に疎いまま思ったりしましたが、会員さんの年齢構成を見て、現役層が全然いないのにはショックを受けました。

囲碁将棋センター式のネット対局は、現在の愛好者のニーズには応えられていても、新しく囲碁を始める人を生み出す力はほとんど無いのだと気がつきました。

友達と手軽に碁が打てるように、そして多様なニーズに応えられるように

それ以来新しい人が囲碁を始めやすいように何かできることはないのかという考えが、頭から離れなくなりました。

碁会所へ出かける人は高度の愛好者です。行かない人、まだ囲碁を知らない人がたくさんおらます。

そんな人に囲碁に触れてもらうために、ネット対局の手軽さを役立てたいと考えました。

もともと囲碁や将棋は、知人、友人でたくさん打たれています。

碁会所の碁よりはるかに多かったはずです。

それが人目に触れ、まわりの人に興味を抱かせる作用を持っていました。

そんな碁をネットで復活させられないか。

さらに、高度成長期以後の慌しい世相や、多様化した時代のニーズに応える碁を、色々用意し提案しよう。

こんな夢想ばかりが広がって、「将碁友の会」とは別の、「日本ネット囲碁対局」という対局サイトを、新たに立ち上げることになりました。

愛好者さまのお力添えを

私のネット対局への関わりは、パソコンに向かってひとり黙々と楽しむ傾向のある、碁会所式から始まりました。

これからは、仲間や周囲の人に働きかけ、囲碁の存在を発信できる碁、そして多様化するニーズに対応できる碁を提案していきたいと思っています。

愛好者のみなさまは、すでに囲碁をしている人、まだしていない人を含め、お仲間をたくさんお持ちです。

そんな方に呼びかけていただいたり、TPOに合わせて選べる碁のPRをしていただければ、日本の囲碁の賑わいに貢献できるかもしれないと思います。

なにとぞよろしくお願い申し上げます。

代表坂口 卓二

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