石を取る基本テクニック

囲碁は陣地を多く作ることが最終目標です。
そのためには、自分の陣地を囲う石は取られないこと、逆に、相手の石を取り、陣地作りを邪魔することが大切です。
[図]
平凡に黒石Xにアタリにすると、相手の石は逃げ、なかなか取れないものです。
追いかけるよりも、逃げる方が足が速いからです。
黒石Xを白1、3、5、7、9と梯子状に連続アタリにして盤端まで追いかけて、白11で囲いきって黒石6個を取りあげます。
こんなテクニックを知っていて初めて石は取れるのです。
石を取るテクニックはたくさんあります。
テクニックを学んで石と石の戦いに勝つことは、棋力上達につながります。
アタリをかける方向
追いかけて行き止まりにブツカルように追います。
盤の端に向かって

盤端は行き止まりという特殊性を利用します。
端へ向かって追いかけるが原則です。
2線、3線にある相手の石は特に当てはまります。
Aに打つ | 白はAからアタリにして、黒石を左端の方へ追います。 黒Bへ逃げても行き止まりで、それ以上は逃げられません。 |
---|---|
Bに打つ | Bからアタリにすると、相手の黒石とつながり逃げられます。 |
[問題]アタリの方向
![[問題]アタリの方向](../images/rule/rule05_02.jpg)
- 問題
- 白はB、Cどちらからアタリすれば黒石を取れますか?
[解答]アタリの方向
![[解答]アタリの方向](../images/rule/rule05_03.jpg)
- 解答
- Cからアタリして、左端方向へ追いかけます。
- 黒がBへ逃げても、左端まで追い続けて、6まで行って行き止まりです。
- 最後に白Bで取れます。
逃げ道の乏しい方へ

前に打っておいた石を行き止まりに活用します。
白Bからアタリにすれば、黒Aへ逃げてもそこで行き止まりで、取ることができます。
Aからアタリにしては、Bと広いところへ逃げられます。
呼吸点を塞ぐテクニック
普通に追いかけても石はなかなか取れません。
テクニックを使えば取れる率が上がります。
代表的なワザを紹介します。
両アタリ

白がXに打つと、文字通りAA、BBの両方がアタリ。
片方は逃げても他方は必ず取ることができます。
こんな場面に意識的に誘導しましょう。
ウッテガエシ

黒Bをアタリにすると、白Aにつがれてそれまでです。
ところが、黒Aに犠打を放って白Bと取らせると、白XXBの3子はアタリになっています。
そこでアタリになった白3子を、黒Aで取り返します。
こういう場面を作れるか、出会ったときに気がつくかどうかで差がつきます。
オイオトシ

黒Aに白Bとツグと、白4子(XXB)はアタリになっているので、黒Cで取られます。
白XXの2子はあきらめ、Cにツグよりないのです。
黒はこの取り方に気がつくよう、目を慣らしておかねばならないのです。
ゲタ

アタリで追いかけると、盤端に到達する前に、相手の石ぶつかり取れません。
そういうときに有効なのが、このゲタという取り方です。
直接アタリにせず、Bにゆるめて包囲し、脱出できなくする取り方です。
黒XはAに逃げようとしても押さえられてアタリ、Cも同じくアタリにされ逃げられません。
知らなければ黒石Xはなかなか取れません。
シチョウ

黒石Xを1からアタリにし、3、5、7、9と梯子状にアタリにして追いかけると、盤端にブツカリ、白11で取れます。
この追いかけ方で取るのをシチョウといいます。
シチョウ知らずに碁打つなという囲碁格言があるほどで、実戦でもよく現れ、ピンチを救ってくれるありがたい取り方です。
知らなければ黒石Xはなかなか取れません。
自分を強く・相手を弱く
石と石の戦いに勝つためには、2つの作戦が必要です。
- 自分の石は呼吸点を増やして強くする
- 相手の石は呼吸点を多くさせない
ツグ (1)

黒石ABはヨコにつながっていませんが、黒白交互に打つのだから、今は切られる心配はほとんどありません。
ABにはそれぞれ呼吸点が4つずつあり、近くに白石もいないので、囲まれて取られる心配もありません。
ツグ (2)

こちらはどうでしょうか。
つながっていないXの近くに白石CDがきています。
放置して白にXを打たれると、黒は切られます。
白3子の呼吸点は6つになるのに対し、黒Aの呼吸点は3つ、黒Bの呼吸点は3つと、分断されてしまいます。
すると、黒ABの呼吸点が白CXDより相対的に少なくなり、弱くなります。
ここでは黒はXに打ち、黒ABをツギましょう。
ツグ (3)

黒はXに打ち、AXBと3つがつながって、呼吸点を6つに増やしました。
相手の石の呼吸点より自分の石の呼吸点を多くし、石を相対的に強くすることは、地を多く作るための戦いに欠かせません。
先手を取る
勝つためには先手を取りましょう。
先に気づくことも大切です。

白の2子も黒の2子も、呼吸点が2個残っている状態です。
黒の手番なら | 黒Bと打って白2子を先にアタリにします。 |
---|---|
白の手番なら | 逆に白Aで黒2子をアタリにします。 |
先手必勝です。
気づいた側の大逆転です。